モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない10個の理由
モンクレールやカナダグースといった高級ダウンジャケットを洗いたい場合は、自宅での洗濯ではなくクリーニング専門店によるウェットクリーニングを利用するのがおすすめです。
そこで今回は、モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない理由と、専門店のクリーニングを利用するべき理由について紹介します。
【目次】
1. モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない10個の理由
2. 自宅での高級ダウンの洗濯は非常に難しい
3. 高級ダウンの洗濯はプロに任せた方が安心
モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない理由
モンクレール等の高級ダウンジャケットが汚れた際に、自宅で水洗いする方もいるでしょう。
多少の汚れであれば自宅で洗っても良いのではと考える方もいますが、ブランド品・高級品は専門のクリーニング店によるお手入れ・メンテナンスがおすすめです。
知識や経験がなく高級ダウンを洗濯した場合、ダウンジャケットが使えなくなる可能性があるため注意が必要です。
自宅洗濯でのリスクを10個紹介します。
家で洗うと汚れや臭いが落ちない
自宅の洗濯機を使ったり、手洗いをしたりするだけでは汚れをしっかり落とせないことが多いです。
家庭用洗濯機ではダウンを洗うだけの十分な水量が足りず、洗浄力が悪くなります。
また、洗濯液がダウン内部まで行き渡らず、洗浄不良となり悪臭の原因となります。
高級ダウンジャケットが使えない状態になるかもしれない危険を冒してまで洗濯したにも関わらず、汚れや臭いが落ちなければ意味がありません。
脱水・すすぎが大変
ダウンジャケットを洗濯したら、脱水やすすぎをしなければなりません。
ナイロンやポリエステルの素材は水を通しにくいため、脱水がしにくい素材です。
しかし、高級ダウンジャケットはデリケートですので、長時間の強い脱水をしますと羽毛や素材を傷めてしまいます。
また、洗濯液が残留しないようにしっかりと複数回のすすぎ・脱水をしなければなりません。
洗剤が残った状態で乾燥すると、変色や臭い発生の原因となります。
自宅での洗濯で、出来るだけ短時間にしっかりすすぎ・脱水をするのは非常に難しい作業となります。
ボリュームダウンする
モンクレール等の高級ダウンジャケットは、正しい方法で洗うだけではなく、正しい方法で乾燥させなければなりません。
洗う方法や乾燥させる方法を誤ると、ダウンジャケットがボリュームダウンしたり、羽毛が内部で偏って型くずれし、見た目やせっかくのシルエットが悪く着用できなくなることがあります。
保温性が悪くなる
ダウンジャケットの暖かさは、羽毛が空気を含むことによって体温を逃さずに断熱することで、暖かさを感じる仕組みです。
そのため、洗濯後にしっかりとした乾燥をしていないと、羽毛がふっくらぜずに、保温性も悪くなります。
家庭洗濯で日陰干ししただけではダウンはふっくらとせずに、潰れたままとなりダウンの暖かさを損なってしまいます。
乾燥不良でカビや悪臭が出る
ダウンジャケットは羽毛によってボリュームがあるため、内部までしっかり乾燥させるのが難しい品物です。
乾燥が不十分ですと、湿気がこもりカビや雑菌・臭い発生の原因となります。
縫い目部分がシミになる
乾燥方法が悪いと、ダウンの縫い目部分にシミが出てしまうことがあります。
これは「キワつき」と言って、キルティングの縫い目で厚みのある部分に添って、シミが浮き出てくる状態です。
原因は、縫い目部分に羽毛が出にくく加工されているため、通気性が悪く、乾燥ムラによってシミとなります。
また、洗濯時のキルティング内のダウンの汚れを含んだ水や溶剤が、縫い目に留まり、そのまま乾燥することによってシミ・汚れとして残ってしまいます。
変色する
高級ダウンジャケットに使用している生地や染め方を知らずに洗濯すると、全体が変色したり、色落ちする可能性があります。
また、汚れが付いた箇所だけを擦り洗いすると、部分的に変色したり色が落ちたりするリスクがあります。
ボタンやファスナーが破損する
モンクレールやタトラス、ヘルノなど高級ブランドダウンにはそれぞれのブランドロゴの入ったボタン、ファスナーのつまみ、ラベル、ベルトなど、さまざまなオリジナルの付属品やパーツが付いています。
洗濯や乾燥の工程で、ボタンが割れたり、ファスナーのつまみが無くなったりするトラブルが発生しやすいです。
多くのブランドはそれぞれのロゴマークのオリジナルパーツを使っており、万一、破損・紛失をするとメーカー修理となってしまいます。
メーカーでの修理は高額なうえに、時間もかかり、クリーニングに出す以上のお金と労力がかかってしまいます。
特殊な素材が使われている場合がある
高級ダウンなどの衣類にはデザインとして、部分的に革や毛皮が使われ
ていたり、ブランドロゴのプリントが施されていることがあります。
取り外し出来るものであれば、外して洗濯する必要があります。
品物によっては革が縫い付けてあったり、特殊なコーティング、プリントが施されていているものがあり、そのまま洗濯すると色が出たり、プリントが剥がれてしまうこともあります。
家庭洗濯で失敗してからの修復は難しい
家庭洗濯によって高級ダウンを洗ってみたものの、思うように汚れや臭いが落ちなかった、型崩れやダウンがぺしゃんこになったなどのトラブルはよく聞きます。
汚れ落ちや多少の乾燥不良であれば、専門のクリーニング店で修復対応してくれると思います。
しかし、取り付けてあった革から色がにじみ出たり、プリントやコーティングが剥がれてしまうような失敗となりますと、専門店でも修復は困難となってしまいます。
自宅での高級ダウンの洗濯は非常に難しい
以上の通り、自宅での高級ダウンジャケットの水洗いは非常にリスクが高く、トラブルになる事が多いです。
洗濯表示の確認から素材の見極め、ボタンなどのパーツ、洗い方、シミ抜き、乾燥方法など知識が必要となり、失敗は許されません。
一生懸命お金を貯めて購入した高級ブランドダウンを、自分の洗濯の失敗によって使えなくなってしまったら、取り返しのつかない後悔となります。
すべて自己責任での家庭洗濯となりますので、お勧めはしません。
高級ダウンの洗濯はプロに任せた方が安心
高級ダウンダウンジャケットの洗濯には、その品物の素材・状態を見極める知識・経験・技術が必要となります。
また、モンクレールやカナダグース、デュペティカなどブランドによっても素材の特性、取り扱い方も変わってきます。
クリーニング店によっては高級ダウンジャケットを扱わない・断っているお店もあります。
それだけ高級ダウンジャケットの洗濯は難しく、リスクが高いということなのです。
大切な高級ダウンジャケットは、専門のクリーニング店に任せたほうが安心です。