コラム

モンクレールのダウンジャケットは水洗いがオススメの理由

モンクレールのダウンジャケットは自宅で洗ってはいけません。
臭いや汚れが落ちない上に、変色や色アセ、保温性の劣化など、トラブルになる可能性が高いためです。
高級ダウンジャケットを洗いたい場合は、クリーニング専門店での『水洗い』を利用するのがおすすめです。
そこで今回は、ダウンジャケットの水洗い(ウェットクリーニング)をするべき理由と、クリーニング頻度について紹介します。

【目次】
1. モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない
2. クリーニング店での洗濯方法の種類・違い
3. モンクレールのダウンジャケットの最適なクリーニング方法
4. クリーニング店でのモンクレールのクリーニング方法
5. モンクレールはウェットクリーニング(水洗い)がおすすめの理由</a >
6. 高級ダウンの洗濯はプロに任せた方が安心
7. モンクレールのダウンジャケットをクリーニングに出すタイミング
8. 高級ダウンジャケットのクリーニングを依頼するお店の選び方
9. 今回のまとめ

モンクレール等の高級ダウンジャケットを自宅で水洗いしてはいけない

モンクレール等の高級ダウンジャケットが汚れた際に、自宅で水洗いする方もいるでしょう。
多少の汚れであれば自宅で洗っても良いのではと考える方もいますが、ブランド品・高級品はデリケートな品物や特殊な素材が多く、専門のクリーニング店によるお手入れ・メンテナンスが必要となります。
知識や経験がなく高級ダウンを洗濯した場合、ダウンジャケットが使えなくなる可能性があるため注意が必要です。

クリーニング店での洗濯方法の種類・違い

ウェットクリーニング

一般のクリーニング店では、大きく分けて3通りのクリーニング方法を行っています。
素材、汚れの種類・状態によって洗濯方法を変えたり、組み合わせたりして品物に合ったクリーニング方法を行います。

ランドリー』と『ウェットクリーニング』は水洗い、『ドライクリーニング』は石油系溶剤などによる洗濯方法となります。

ドライクリーニング

ドライとは「乾燥する」という意味で、「湿っていない」「水分が少ない」「水分がない」という意味に用いられます。
ドライクリーニングは「水を使わないクリーニング」という意味です。

洗濯方法は水ではない「有機溶剤」を使います。
揮発油のような石油系溶剤、塩素系溶剤、フッ素系溶剤などを用います。
水洗い・ランドリーに適さない品物、例えば絹・毛・水洗いすると色の出る品物、形が崩れたり縮みやすい品物を洗うのに適しています。

ドライクリーニングのメリット・デメリット

ドライクリーニングのメリットとしては、型崩れや縮み、色落ちが少ないため、デリケートな衣類のクリーニングに適しています。
また、石油系の有機溶剤で洗うすることで、「油汚れ」を落とすことができます。

身の回りの油汚れとは、口紅・ファンデーションなどの化粧品、ケチャップ・マヨネーズ・揚げ油などの食品油、襟や袖口の皮脂汚れ、機械油などの汚れ落としに向いています。

デメリットとしては、油分は水分を弾きやすいため、「水性汚れ」は落ちにくいことです。
汗・果汁やジュース・泥・アルコールといったような汚れは落ちにくく、独特のドライクリーニングによる臭いが残る場合があります。

ランドリー

ランドリーとは、家庭の洗濯機と同じように「水」を使いますが、大きく違うのは「温水」を使うことです。
ランドリーでは大型のドラム型専用洗たく機で、温度をかけて、専用洗剤や漂白剤を加えて回転洗浄します。

ワイシャツやシーツ、作業服など、水に対する耐久性のある素材の品物の強い汚れの除去に適しています。

ウェットクリーニング

ウェットクリーニングとは、本来水洗いできないものを水洗いする方法です。

一般的にドライクリーニングでは、水溶性の汚れやシミは除去されにくく、これらの汚れやシミを除くため、本来ならばドライクリーニングすべきものを水洗いすることをウェットクリーニングとしていました。

2016年(平成28年)12月1日から適用されている ISO に適合化した JIS L 0001では、ウェットクリーニングを『特殊な技術を用いた業者による繊維製品の水洗い処理』と定義し、処理の可否を示すための表示記号が定義されています。

本来水洗いできないものを水洗いしますので、高度な技術を要します。

特殊クリーニング

上記の他に、毛皮専用のクリーニング、皮革クリーニング、和服クリーニング、カーペットクリーニング等があり、それぞれの特性に応じた設備や処理をしなければなりません。

クリーニングの基礎知識(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)

モンクレールのダウンジャケットの最適な洗濯方法

自宅での洗濯は不可

高級ダウンダウンジャケットの洗濯には、その品物の素材・状態・汚れを見極める知識・経験・技術が必要となります。
また、モンクレールでも品物によって素材の特性、取り扱い方、洗濯方法は変わってきます。
クリーニング店によってはモンクレールなどの高級ダウンジャケットを扱わない・断っているお店もあります。
それだけ洗濯が難しく、リスクが高いということなのです。

大切な高級ダウンジャケットは自分では洗わずに、プロの専門クリーニング店に任せたほうが安心です。

モンクレールを洗えるクリーニング店

高級ダウンのクリーニング店

先にも書いた通り、モンクレールなどの高級ダウンジャケットは、クリーニング店が取り扱う衣類の中でも難しい部類となります。
お店によっては高級ダウンジャケットを扱わない・断っているお店もあります。

クリーニングを依頼する場合は、モンクレール等の高級ダウンジャケットの取り扱いが出来るお店なのか、知識・技術・経験があるかを確認しましょう。

クリーニング店でのモンクレールのクリーニング方法

クリーニング店でのダウンジャケットの洗濯方法は大きく、2通りあります。
ドライクリーニングとウェットクリーニング(水洗い)となります。

ダウンジャケットのドライクリーニング

ドライクリーニングは、素材に対する型崩れや縮みなどのトラブルリスクを減らせます。
しかし、汗・皮脂汚れ・袖口・食べこぼし・臭いなど気になる汚れはどうしても落ちにくくなってしまいます。

ダウンジャケットのウェットクリーニング(水洗い)

ダウンジャケットの水洗い

ダウンジャケットに付いた汗・皮脂汚れ・袖口・食べこぼしなどの気になる汚れや臭いには、ウェットクリーニング(水洗い)が最も洗浄効果があります。

しかし、水洗いによる形崩れや羽毛のボリュームダウンのリスクが高いため、一般的なクリーニング店では、ドライクリーニングだけを行うことが多い傾向にあります。

ウェットクリーニング(水洗い)をするには、特別な知識・経験・技術・設備が必要となるためです。

ドライクリーニングとウェットクリーニングの『ダブル洗い』

ドライクリーニングの油性汚れ、ウェットクリーニングの水溶性汚れ、それぞれを落とすための、ダブル洗いをする場合もあります。

化粧品汚れや皮脂汚れ、食べ物の油染みなどが多くある場合は、ドライクリーニングをしたうえで、ウェットクリーニング(水洗い)を併用することで、さらに洗浄効果が高くなります。

しかし、品物によってはドライクリーニングが不可の場合があったり、水洗いでのリスクが高い場合もあり、すべての品物に対してダブル洗いが出来るものではありません。
変質のリスク回避と汚れ落ちを両立しながら最適なクリーニングを行います。

適切な乾燥方法

ドライクリーニングやウェットクリーニングによって洗濯したダウンジャケットは、乾燥をしなければなりません。
乾燥方法は回転乾燥、自然乾燥、温風による立体乾燥などがあります。

ダウンの羽毛をふっくらさせるためには回転乾燥をするのが良いのですが、素材やボタン・ファスナーなどのダメージを考慮しつつ、最適な温度・乾燥時間の管理が必要となります。

また、自然乾燥だけの場合は、品物へのダメージは減りますが、羽毛がふっくらとしにくく、風合いが悪くなります。
タオルを普通に干すとゴワゴワした感じが残りますが、乾燥機で乾かすとふんわりと柔らかくなると言うイメージです。

クリーニング店によっては、タンブラー乾燥と自然乾燥などを組み合わせてダメージを最小限にしつつ、ボリューム・柔らかさを出す工夫をしています。

ダウンジャケットの乾燥も洗濯と同様に、素材・状態・形状によって乾燥方法や時間を変えて、それぞれの品物に最適な方法で乾燥をしているのです。

ダウンジャケットの立体静止乾燥機
▲ダウンジャケットの立体乾燥機

ダウンジャケットの保温性・ボリュームの復元

クリーニング店では洗うだけでなく、ダウンジャケットに大切なボリュームや保温力も復元しています。

ほぐしによる乾燥で、羽毛のボリュームアップをすることで保温力を復元することができます。
さらに、ダウンジャケットをソフトな肌触りに仕上げ、風合い良く保つ柔軟仕上剤により、静電気を予防し、ダウン・フェザーの質感・着心地・シルエットなどを保ちます。

モンクレールはウェットクリーニング(水洗い)がおすすめの理由

水洗いは汚れ落ちが良い

ダウンジャケットの汗や皮脂汚れ、食べこぼし汚れは、水洗いが最も洗浄効果があります。

モンクレールは水洗いに適した素材

モンクレールのコミックラベルの通り、メーカーが水洗いを推奨しており、水洗いが可能な素材が多いです。

羽毛のボリュームを維持して汚れを落とす

ダウンジャケットの羽毛には適度な油分が含まれています。
この油分によって保温やボリュームが保たれていると言われ、ドライクリーニングを繰り返すとこの油分が抜けて、保温性やボリュームが減ってしまうこともあるのです。

水洗いでは羽毛の油分を落とさず汚れを落とすため、ダウンの保温力・膨らみを維持してクリーニングができます。

気になる臭いも落ちやすい

ダウンジャケットを着ていると、汗や体臭、保管時のカビ臭などが気になる場合もあります。
ドライクリーニングでは臭いの除去は難しく、臭いの原因である汗や皮脂汚れ、カビ菌を落とすにはウェットクリーニングである水洗いが最適です。

高い技術のお店ならではのウェットクリーニング

羽毛のクリーニング

高級ダウンジャケットを水洗いするには特別な知識・経験・技術・設備が必要となるため、安いクリーニング店や技術の低いクリーニング店では水洗いは行なえません。

格安のクリーニング料金や近所というだけで、大切なダウンジャケットをクリーニングに出してはいけません。
多少、高額とはなりますが、本当に大切にしたいモノは専門店に依頼することをお勧めします。

高級ダウンのクリーニングは専門店に任せた方が安心

高級ダウンダウンジャケットの洗濯には、その品物の素材・状態を見極める知識・経験・技術が必要となります。
また、モンクレールやカナダグース、デュペティカなどブランドによっても素材の特性、取り扱い方も変わってきます。

大切な高級ダウンジャケットは専門クリーニング店に任せたほうが安心です。

安いクリーニング店に出したら失敗された

近所の格安クリーニング店や、○点まとめて○円などの宅配クリーニング店も高級ダウンジャケットを扱っていますが、どのお店も大量にまとめてドライクリーニングで洗って、通常の回転乾燥をするだけというお店もあります。
クリーニングコストを下げるためには、手間を省くためこのような方法になってしまいます。

当然、大量処理の過程で色落ちや変色、破れ・破損などのリスクが高くなり、失敗するケースも見られます。
このようなトラブルにならないためにも、モンクレールなどを扱える専門店に依頼することをお勧めします。

モンクレールのダウンジャケットをクリーニングに出すタイミング

モンクレール等の高級ダウンジャケットは、1年に1度、最低でも2年に1度はクリーニングに出しましょう。

夏に着用するアイテムではなく、汗をかくことも少ないため1年に1度クリーニングを利用する必要はないと考える方もいるでしょう。
しかし、ダウンジャケットは、見た目が汚れていなくても実際には皮脂や汗、目に見えない汚れが付着しています。

シーズン終わりに目立った汚れがないためそのまま保管したら、次のシーズンに汚れやカビが浮き出ることもよくあります。
汚れ・カビは保管中に発生するため、見えない汚れを落として予防のクリーニングが必要です。

そのため、毎年クリーニングに出すのが理想です。
一定期間に1度クリーニングに出してお手入れをすることで、長期間きれいな状態で着用できるでしょう。

また、着用時に食べこぼしや汚れが目立ってきた場合は、早目のお手入れが必要です。
着用期間中でも、できるだけ早くしみ抜きの対処をすることで、汚れは落ちやすくなります。

通常は衣替えのタイミング

高級ダウンジャケットを冬に着用し、春の衣替え(シーズン終わり)でクリーニングに出すのがオススメです。

シーズン終わりにクリーニングに出さずに、着用前の秋にクリーニングに出される方もいますが、梅雨や夏の高温によって変色やカビのリスクが高くなるためお勧めできません。

高級ダウンジャケットのクリーニングを依頼するお店の選び方

信頼できるクリーニング店

デリケートなモンクレール等の高級ダウンジャケットを洗濯する場合、クリーニング店選びも重要です。
そこで、クリーニング店の選び方についてもチェックしておきましょう。

ウェットクリーニング対応店

価格を問わず、ダウンジャケットはドライクリーニングでは汚れを落としきれないことが多いです。
また、羽毛の油分が落ちてしまい、保温効果が低下することにつながります。

そのため、ウェットクリーニングに対応している店舗に依頼する必要があるのです。

高級ダウンジャケットの取り扱い数が多い

高級ダウンジャケットのクリーニング依頼が多く、取り扱った回数や実績がある店舗に依頼することがポイントです。

取り扱い実績が多ければ、高級ダウンジャケットを扱う方法やクリーニング方法も熟知しているといえます。
高級ダウンジャケットの取り扱い数が多いと、クリーニングの経験数や技術が高いとも判断できるため、安心して依頼できるでしょう。

また、モンクレールやカナダグースなど、ブランドごとの取り扱い方法や特性を熟知しているため、トラブルが少なくなります。

今回のまとめ

モンクレールのダウンジャケットを洗う場合、自宅で洗濯せずにウェットクリーニングを依頼しましょう。

ダウンジャケットは、羽毛の油が落ちてしまうと保温効果が低下します。
また、正しい方法で洗濯・乾燥させなければ見た目も悪くなり、着用できない状態になる可能性が高いです。

高級ダウンジャケットの取り扱い数が多い店舗であれば、デリケートな素材を洗うスキルや知識があります。

モンクレールを洗う際には、高級ダウンジャケットのクリーニングやウェットクリーニングに対応しているクリーニング専門店に依頼しましょう。