ダウンコートで汚れがちな襟周り・袖周りのクリーニング・洗濯方法
ダウンコートは、襟や袖周りに汚れが付着しやすく、自分の汚れは気づかず、他人の汚れは目につき、イメージダウンに繋がります。
洗濯をしなければ生地が黄ばむため注意が必要です。
そこで、ダウンコートの襟や袖周りなど、汚れやすい箇所のクリーニング方法を紹介します。
【目次】
1. 自分の服の汚れは気づかず、他人の汚れは目につく
2.ダウンコートの襟や袖周りの洗い方
3.ダウンコートの襟や袖周りを簡単にクリーニングする方法
4.今回のまとめ
自分の服の汚れは気づかず、他人の汚れは目につく
ダウンコートや服の汚れは自分では気が付きにくく、他人の汚れは目に付きやすいものです。
特に襟や袖などの汚れは、対面での会話時に首周りの襟汚れ、電車・バスのつり革を持った時に袖口汚れなど目立ってしまいます。
また、電車・バスでは前の人の肩や首周り・背中など自然と目が行きます。
肩や首周りに皮脂汚れやフケが付いていたり、背中にペットの毛が付いていると自分では気づかないうちに、他人に不快な思いをさせているかもしれません。
服やコートの汚れはイメージダウンにつながります
普段の着用による服の汚れは、洗っていないのが分かるため、不潔感・不衛生感が大きく、イメージダウンに繋がります。
服が不潔だと、だらしない、マナーが無い、マイペースなどのイメージが付いてしまいます。
特に第一印象としての身だしなみや清潔感は、デートやビジネスなどの場面において非常に大切です。
襟周り、袖周りの汚れを重点的に汚れ落として、衛生的で清潔感のあるダウンコートを心がけましょう。
ダウンコートの汚れの種類
ダウンコートの襟汚れとしては、首周りの皮脂汚れ、フケ、化粧品やファンデーション汚れ、ヘアーオイルの油汚れ、汗などが付着しやすいです。
袖周りは手首の皮脂汚れ、袖口のスレ・黒ずみ、食べこぼしなどが付きます。
襟・袖汚れは人目に付きやすく目立つため、自分では気づかないうちに不潔感・不衛生感が出てしまい注意が必要です。
ダウンコートの襟や袖周りの洗い方
▲ダウンコートの袖口はブラシで入念にお手入れ
ナイロンやポリエステルのダウンコートの襟・袖汚れを、自宅で洗濯する方法を紹介します。
洗えるダウン・洗えないダウンの素材
ダウンジャケットでもさまざまな素材があります。
素材や状態をよく見て、洗濯できるか見極めることが大切です。
洗えない素材や高級なダウンコートはクリーニング屋さんに依頼しましょう。
【洗える素材】
ナイロン
ポリエステル
【洗えない素材】
ウール
レザー
シルク
ポリウレタン
毛皮や皮革が一部使われているもの
▶ダウンジャケットの洗濯・シミ抜きのポイント|協和クリーニング
下洗い
まずは水道水やシャワーで下洗いをします。
表面のホコリ汚れを洗い流し、洗剤が浸透しやすくするためです。
洗剤の泡で洗おう
ダウンコートの襟や袖周りを洗濯する場合は中性洗剤を使用します。
洗浄力をアップさせるために、お湯に洗剤を溶かしてしっかり泡立てることがポイントです。
泡立てることで生地の表面で滑りやすくなるうえに、泡が汚れを吸着する効果が期待できます。
襟や袖周りに泡を付ける
▲襟周りは汗、皮脂汚れ、ファンデーション、フケなど汚れが多いです。
ダウンコートの襟や袖といった汚れやすい箇所に、洗剤の泡を付けましょう。
汚れの程度によって異なりますが、1回のブラッシングで落ちない場合には数回繰り返し行います。
スピーディーに汚れを落としたいという理由で、力を入れてブラッシングすると生地やダウンが傷むため、力を入れずに数回優しくブラッシングをすることが大切です。
使用するブラシは、ナイロンブラシや歯ブラシを使用すると良いでしょう。
ダウンコートの襟や袖をブラッシングしたら、洗濯機で洗浄する、もしくは押し洗いをします。
洗濯機を使う場合はタグを確認
ダウンコートの襟や袖の汚れを落とした後、洗濯機に入れる場合は洗濯表示を確認するのを忘れないようにしましょう。
自宅で洗えるダウンコートの場合、洗濯表示には桶に水が入っているマークが付いています。
ただし、×マークが付いている場合は、自宅で洗濯できないためクリーニング店に依頼しなければなりません。
無理に洗濯したり、知識がない状態で自宅で洗濯すると、ダウンコートの羽毛が偏って型崩れしたり、風合いがなくなったりと、着用できない状態になる可能性があります。
ダウンコートの襟や袖周りを簡単にクリーニングする方法
ダウンコートの襟や袖周りのクリーニングは洗剤を使用する方法が有効ですが、手間がかかると感じる場合は簡単な方法でクリーニングをしましょう。
手間をかけずにクリーニングする方法を3つ紹介します。
コインランドリーを使う
ダウンコートといったボリュームがあるものは、大型洗濯機を設置しているコインランドリーに持ち込んでクリーニングするのも良いでしょう。
自宅の洗濯機と比較して、コインランドリーの大型ドラム式洗濯機のほうが汚れを落としやすいです。
また、コインランドリーでは大型乾燥機も使用できます。
ダウンジャケットが濡れると羽毛が絡んだり、羽毛が縮んだりしてボリュームダウンすると、簡単には元に戻せません。
自然乾燥させてもボリュームは元に戻りませんが、乾燥機で適度に衝撃を与えながら乾燥させることによって羽毛同士の開いてボリュームが元に戻ります。
さらに、コインランドリーはダウンジャケットを入れてスイッチを押すだけであり、手間がかからないこと、クリーニング費用を抑えられることがメリットです。
コインランドリーを使用する場合は必ず、洗濯や乾燥機が使えるダウンコートか洗濯表示を確認してください。
簡単なセルフケアをする
頻繁にダウンジャケット・コートを着用する場合、クリーニング店に依頼したり着用するたびに洗ったりするのは手間がかかります。
そのため、自宅で簡単なセルフケアをして襟や袖周りの皮脂を落としましょう。
簡単なセルフケア方法は、中性洗剤を染み込ませてしっかり絞った布やタオルで襟や袖周りを拭き、綺麗な布で水拭き、次に乾拭きをしてしっかり乾かすだけです。
洗剤が濃いとシミになる原因になりますので、注意してください。
クリーニング店に依頼する
少々コストは掛かりますが、洗いの専門家・クリーニング店に依頼することも有効です。
襟・袖汚れなど部分や汚れの種類、ダウンコートの素材に応じて、適切な洗いをしてくれます。
自分で洗うには不安、本当に大切にしたい高級ダウンコートなどは、クリーニング店に依頼しましょう。
今回のまとめ
ダウンジャケットのお手入れをせずに着用していると、襟や袖周りに皮脂汚れが染み込み、簡単には落とせない状態になります。
こまめにお手入れをして、シーズン中に1回はクリーニングに出すことが大切です。
洗剤やコインランドリーで洗濯する方法もありますが、高級ダウンジャケットの場合は生地がデリケートであり、傷めたり羽毛が縮んで元に戻せなかったりするリスクがあります。
そのため、ダウンジャケットの襟や袖周りの汚れが気になる場合には、クリーニングに出すようにしましょう。