モンクレール等の高級ダウンジャケットの消臭・抗菌ケア方法
ダウンジャケットを着用していると臭いが気になることはございませんか?
自宅で洗濯できるような衣類は消臭スプレーや抗菌スプレーを使用できますが、モンクレール等の高級ダウンジャケットの消臭・抗菌ケアはどのように行えば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
消臭スプレーや抗菌スプレーを使用するとシミができてしまうのではと不安を抱く方も多いでしょう。
そこで今回は、ダウンジャケットの臭いの原因、モンクレールなどの高級ダウンジャケットの消臭・抗菌ケアの方法について詳しく紹介します。
【目次】
1. ダウンジャケットの気になる臭いの原因
2.モンクレール等の高級ダウンジャケット消臭・抗菌ケア方法
3.簡単にできる高級ダウンジャケットの消臭・抗菌ケア
4.今回のまとめ
ダウンジャケットの気になる臭いの原因
ダウンジャケットに付いた臭いの原因はこのような事が考えられます。
どの臭いも不快で周囲に迷惑をかけてしまいます。
羽毛自体の臭い
ダウンジャケットの羽毛は水鳥などの動物の羽(はね)の毛(け)です。
この羽毛が『獣臭(けものしゅう)』としてダウンジャケット独特の臭い、動物園のような臭いが出るのです。
これは羽毛の製造加工処理で、最初の洗浄が不十分なため、臭いの原因となる雑菌やゴミ、油分などの汚れを落としきれず、獣臭さが残ってしまうのです。
外国製の安価なダウンジャケットなどに、このような症状がみられるようです。
国内メーカーでの洗浄では品質・技術に優れており、臭いの対策がされています。
脇や汗などの体臭
体臭は汗や皮脂・垢に含まれる成分が、皮膚の雑菌によって分解され、発生したガスが臭うものです。
汗をかくと皮膚の上で菌が繁殖しやすくなります。
ダウンジャケットは保温性に優れているため、汗をかきやすく、臭いの発生原因となります。
カビ臭
ダウンジャケットは寒いシーズンでの着用となります。
着用していない保管の季節には、梅雨や夏の高温などカビの発生しやすい高温多湿の状態で、クローゼット・押し入れに仕舞い込んであるかと思います。
この状況で保管したままですと、カビが発生してしまいます。
また、カビは汚れやホコリなどを餌にして増えるため、クリーニングせずに保管するとカビの原因となります。
適切なお手入れをしてから、保管することが必要です。
タバコ臭
居酒屋や車の中でタバコの臭いがダウンジャケットに付くことはよくあります。
また、職場のハンガー掛けで喫煙者のコートから移ることもあります。
最近では、フリマアプリやオークションで購入したダウンコート・ジャケットがタバコ臭かったということもあります。
生活臭
家庭内から付着する臭いは様々です。
食べ物や料理の臭い、ペット、タバコ、押し入れやクローゼットからのホコリや古臭い臭い、部屋干しやエアコンの臭いなど原因は非常に多く、本人は気にならないけど、他人の臭いは気になる場合もあります。
また、最近では強い柔軟剤、芳香剤、消臭剤、香水などの臭いによって周囲に迷惑をかける、『スメルハラスメント(スメハラ)』などの問題もあります。
モンクレール等の高級ダウンジャケット消臭・抗菌ケア方法
消臭・抗菌スプレーを使ったケア方法を紹介します。
消臭スプレーによるケア方法
高級ダウンジャケットの内側に少量の消臭スプレーを吹きかけて、シミにならないかどうか確認しましょう。
シミならないことが確認できたら、30cmほど離れたところから高級ダウンジャケットの内側部分に消臭スプレーを吹き付けます。内側に吹き付けるだけで、消臭効果が出ない場合は外側にも吹き掛けます。
ダウンコートのフードに付いている毛皮や、一部使用された皮革などには吹き掛けないようにしましょう。
抗菌・除菌ケア方法
ウイルスや雑菌対策として抗菌ケアをする場合は、自宅に帰った時に玄関で高級ダウンジャケットに抗菌スプレーを吹き付けましょう。
除菌抗菌スプレーは、ダウンジャケットが若干湿る程度に吹き付けることが重要です。
当然、付け過ぎによるシミには注意しましょう。
生地が湿る程度に抗菌スプレーを吹き付けることで、表面全体にムラ無くスプレーの成分が付着します。
抗菌・除菌スプレーを使わないで自宅の中に入ると、高級ダウンジャケットに付着しているウイルスを自宅に持ち込む可能性が高いです。
自宅の中にウイルスを持ち込まないためにも、玄関で抗菌・除菌スプレーを使うことを習慣にしましょう。
抗菌ケアは帰宅後に行うのがおすすめ
帰宅時の除菌スプレーは、ウイルスや雑菌を自宅へ持ち込まないためには大切です。
衣類へウイルスが付着しにくくなる抗菌効果のあるスプレーも多く出ています。
抗菌とは、菌の増殖を抑制することです。
ウイルス対策として、抗菌スプレーを吹き付けてから外出したい場合には、スプレーの水分がしっかりと乾いてから着用しましょう。
抗菌スプレーが乾いてない状態ではウイルスがつきやすいため、注意が必要です。
なお、抗菌スプレーの成分によってはダウンジャケットの生地にシミができる可能性があるため、大量に吹き付けないようします。
初めて使用するスプレーの場合は、消臭ケア同様に生地の内側の目立たない場所に吹き付け、シミができないことを確認してから表面に使用しましょう。
簡単にできる高級ダウンジャケットの消臭・抗菌ケア
スプレーを使用せずに行う消臭・抗菌ケアを3つ紹介します。
着用後はハンガーにかける
高級ダウンジャケットは、脱いだ後すぐハンガーにかけましょう。
汗や汚れが付着した状態の高級ダウンジャケットは、ハンガーにかけないと内側に湿気がこもり、羽毛に汗や汚れの成分が染み込んでしまいます。
高級ダウンジャケット脱いだ後、ハンガーにかけて風通しが良いところに陰干しして、湿気を除去しましょう。
天日干しをする
天気の良い日に日陰干しをしましょう。
汗などの湿気を除去し、臭いやカビの予防にもなります。
直射日光での殺菌は有効ですが、紫外線が当たる場所に長時間干しておくと生地が変色する可能性があるため、10分程度の短時間にします。
内側の汗や臭いが気になる場合は裏返しにすることも大切です。
蒸気を当てる
▶引用:パナソニック 衣類スチーマー
高級ダウンジャケットを浴室に吊るし、湯気による蒸気で臭いを除去・抑制します。
また、スチームアイロンの蒸気を全体に当てて臭いを取る方法もあります。
蒸気の細かい粒子が布に付いた臭いを吸着させ、水分が蒸発するときに臭いの成分も一緒に取り除いてくれるためです。
また、スチームの熱によって抗菌効果も期待できるでしょう。
スチームアイロンを使用する場合は、ダウンジャケットの生地にアイロンを直接付けるのではなく、数センチ離して蒸気を当てます。
スチームアイロンを使うのが不安な場合には、霧吹きで高級ダウンジャケット若干湿らせたうえでドライヤーの熱を当てると、同様の効果が期待できます。
洗濯・クリーニングに出す
ニオイ対策で一番効果があるのは、ダウンジャケットの洗濯・クリーニングです。
丸洗いすることで、羽毛内部の雑菌・汚れ・カビなど臭いの原因を洗い流すことが最適です。
ダウンジャケットを家庭で洗濯も可能ですが、特別な洗いとなるため自己責任で注意が必要です。
モンクレールなどの高級ブランドダウンジャケットは、必ず専門のクリーニング店に依頼しましょう。
高級ブランドダウンジャケットは専門のクリーニング店で
高級ダウンジャケットを自宅で洗うのは、極めて困難です。
通常のクリーニング店でも、高級ダウンジャケットの扱いに慣れていないお店に依頼するとトラブルが起こる可能性があります。
そのため、高級ダウンジャケットをクリーニングに出す場合には、慎重にお店を選ぶことが大切です。
多少費用がかかっても、高級ダウンジャケットのクリーニング実績が豊富な、信用できるクリーニング店を見つけましょう。
専門店ではオゾン水による水洗いや消臭・抗菌・除菌・抗ウイルス加工など臭い除去で効果の高い方法があります。
▶モンクレール等の高級ダウンジャケットは信用できるクリーニング店に任せましょう
今回のまとめ
モンクレール等の高級ダウンジャケットをクローゼットに保管する前や、ウイルスの付着が気になるときには、市販のスプレーを使用して消臭・抗菌ケアを行うことが可能です。
しかし、高級ダウンジャケットは、クリーニング店で消臭加工や抗菌加工を依頼できます。
セルフケアでは生地にシミが付いたり、十分な消臭・抗菌ケアができなかったりする可能性があるため、高級ダウンジャケットを傷めないためにもプロに依頼することを検討しましょう。